フタッカの死体:
紙切れを裏返すと、内容の続きが書かれている。
ザケンは一見、無敵のようだが、夜にしか現れないということは、つまり彼の弱点を物語っているかもしれない。残酷な夜をどうにか耐え、うっすらと夜が明ける頃、何十人もの一行のうち、たった3人だけ生き残り、ザケンと戦った。
しかし、朝日が昇るとザケンの回復力はみるみる落ちていった。そう、彼の不老不死、永遠の力は夜だけの物なのだ。何とかして夜を乗り切れば、ザケンを倒せるかもしれない。
だが、そのことに気付いても、もはや生き残ったのは私1人だけ。いずれザケンが私を見つけるだろう。私の命も、もはやこれまで。この遺書を見つけた人は、ぜひ我が一行の仇を取ってほしい...
紙切れの内容は、ここで終わっている。