EJB 3.0 エンティティBeanは、リレーショナルデータベースのテーブルをモデル化し、アクセスするために使用されます。それは完全にPOJOベースの永続フレームワークなので、ほとんどのJava開発者にとって自然に扱えるはずです。
HibernateやTopLinkに慣れ親しんだ方なら、EJB 3.0はとても直感的であると感じることでしょう。なぜなら、その設計モデルはHibernateとTopLinkのO/Rマッピング(Object / Relational mapping)のアプローチに強く影響を受けているからです。Javaでの複雑なデータベースのプログラミングの経験がないとしても、EJB 3.0 エンティティBeanはとても学習しやすいことに気づくことでしょう。必要なことは簡単なPOJOによってアプリケーションのデータをモデル化することだけです。次に、簡単なアノテーションを指定することによって、コンテナはJavaオブジェクトをリレーショナルデータベースのテーブルへ変換する方法を理解します。EntityManager
APIを使えば、リレーショナルデータの代わりにあたかもJavaオブジェクトを格納するかのようにリレーショナルデータベースを操作することができます。
このハイキングでは、トレイルを進みながらEJB 3.0 エンティティBeanのプログラミングモデルとEntityManager
APIのキーとなる特徴を探索していきます。それでは、EJB 3.0においてO/Rマッピングがどのように動作するのかについて議論を始めましょう。
注意: EJB 3.0 エンティティBeanは、旧 EJB 2.1 エンティティBeanと比べるとまったく異なるもので、より簡単に使えるようになっています。