ネットワーク運用について

たすけあいシステムはネットワーク上の複数台のコンピュータで同時運用できます。 以下にそのための設定など注意事項を説明します。 この説明はパソコンに詳しい方を対象としています。

基本構成について

たすけあいシステムはクライアント/サーバ型のシステムとして設計されています。

サーバには FireBird と呼ばれるデータベースエンジンのバージョン 1.5 をインストールしてください。 FireBird 1.5 は http://firebird.sf.net/ からダウンロードできます。 また、サーバでは、FireBird 1.5 の他に、customUDF.dll と Workingset.gdb という2つのファイルが必要になります。 これらのファイルはクライアントの lzh アーカイブ(例:tasukeai-2004-05-08.lzh)に含まれますので、たすけあいシステムの Web サイトから適宜ダウンロードしてください。

クライアントには、たすけあいシステムをスタンドアロン構成でインストールした上で、後述するショートカットを作成します。

ネットワークのプロトコルは TCP/IP です。 サーバではポート 3050 番を使用します。

サーバの設定方法

サーバ側では、まず最初に FireBird 1.5 をインストールします。 インストーラーを起動し、画面上の指示に従ってください。 サービスモードでのインストールとアプリケーションモードでのインストールとで動作に違いはありません。 簡単のため、サービスモードでのインストールを推奨します。

FireBird のインストールが完了したら、次にはユーザーアカウントの追加を行います。 FireBird のインストール先フォルダに bin というサブフォルダがあります。 コマンドラインを起動し、この bin というフォルダにある gsec というツールを次のように利用します。

C:\Program Files\FireBird\bin> gsec -user sysdba -password masterkey
GSEC> add User_Client -pw tasukeai
GSEC> quit
C:\Program Files\FireBird\bin>

続いて、customUDF.dll というファイルを FireBird のインストール先フォルダの udf というサブフォルダにコピーします。 また、サーバ上に適当なフォルダを確保し、Workingset.gdb というファイルをそこへコピーし、リードオンリー属性を解除します。 以後の説明のため、ここでは仮に、D:\ に Workingset.gdb をコピーしたものとします。

以上で作業は終わりです。

クライアントの設定方法

まず最初に、スタンドアロン運用の場合と同様にして、たすけあいシステムをインストールします。 インストーラーを起動し、画面上の指示に従ってください。

続いてサーバへの接続パラメータを指定したショートカットを作成します。 具体的には次の通りです。

C:\Program Files\TasukeaiSystem\tasukeai.exe "サーバのIPアドレス:D:\Workingset.gdb"

このショートカットを通じてクライアント側の たすけあいシステムを起動するようにしてください。

以上で作業は終わりです。

注意事項

Workingset.gdb をサーバにコピーする時、全角文字を含むパスにはファイルを置かないでください。 FireBird はそのようなパスにあるデータへのアクセスに対応していません。

FireBird に付属のツールを用いて、id:sysdba pw:masterkey や id:User_Client pw:tasukeai というアカウントでサーバにアクセスすると、データを自由に閲覧、改変できます。 セキュリティ上の問題があることを忘れないでください。