個別のスケジュールの実施日付に「単発」以外を指定した場合、これらは定番予約となります。 定番予約機能を利用すると、同じサービス内容の繰り返しとなる複数のスケジュールを、簡単に入力できます。 以下では定番予約機能の使い方に関する注意事項を説明します。
定番予約機能は、スケジュールのコピー機能の一種です。 実施日付に「単発」以外を指定した個別スケジュールを追加すると、スケジュール実施日からその翌月末、もしくは当月末までの期間中に、同じ内容を持つスケジュールが一斉に複数追加されます。 あくまでもただのコピー機能ですから、追加された一つ一つのスケジュールは独立しています。 このため、個々のスケジュールの内容を変更しても他のスケジュールに影響は及びません。
定番予約は、コピー方法によって五種類に分かれます。 それぞれ次の通りです。
毎週 | 曜日指定で毎週の繰り返し実施であることを表します。 |
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隔週 | 曜日指定で隔週の繰り返し実施であることを表します。この場合の隔週とは最初のスケジュール実施週を第一週として、第三週、第五週、第七週、と数えていくものです。翌月に入ってもそのまま第九週、第十一週と続けて数えます。 |
毎月 | 毎月の指定日に繰り返されることを表します。例えば、毎月十日と二十日に実施される、という予定が該当します。 |
特殊 | 当月一ヶ月内の指定日にのみ実施されることを表します。受付スケジュール(延長待ち一覧)に表示されます。 |
当月 | 当月一ヶ月内の指定日にのみ実施されることを表します。 |
これらは個別スケジュールを追加する際に、実施日付の欄で指定します。 追加時に決めた内容は、以後は変更できません。
定番予約として新規に追加したスケジュールは、当月一杯もしくは来月一杯の範囲でコピーされます。 これらのスケジュールを消化した場合に備えて、更に先の期間へとコピー範囲を広げることもできます。 これが定番予約の延長です。
延長可能な定番予約は、受付スケジュールの延長待ち予約一覧に表示されます。 延長待ち予約一覧は、当月中に含まれる、コピーされた最後のスケジュールの一覧となっています。 この中から延長したいスケジュールを選び、延長ボタンをクリックすることで、延長コピーを行えるようになっています。
延長コピーの対象となるのは、前回の延長コピー(もしくは新規追加)の操作によって、最後に追加されたスケジュールです。 例えば、毎月の十日と二十日に実施される定番予約を五月十日に新規追加したとしましょう。 この時、六月二十日までのスケジュールがコピーによって追加され、六月二十日のスケジュールが延長コピーの対象となります。 ですが、六月二十日のスケジュールには事情があり、いつもとは違う時間帯の実施となったり、実施そのものが中止されたり、といったこともありえます。 このような場合でも、内容の変更、削除されたかどうか、に関わらず、延長コピーはこの六月二十日のスケジュールを基準として行われます。 こうした延長コピーの性質上、本来ならば予約内容から外れているはずの変更内容が、予約の一部としてコピーされる場合があります。
以上のような問題に備えるため、たすけあいシステムではチェック機能と内容の修正機能の両方を提供します。
まず第一は、自動延長の際のチェック機能です。 自動延長を行うと、延長待ち予約一覧に表示されているスケジュールの延長コピーを一括で試みます。 この時に、延長コピー時から内容が変更されているものは処理対象から除外されます。 これにより、例外的な変更内容が暗黙の内にコピーされてしまうことを防ぎます。 自動延長の対象外となったスケジュールは個別に延長することができます。
第二は、内容の修正機能です。 修正機能は二つの機能に分かれます。
一つはスケジュールの延長ウィンドウと特殊スケジュールの延長ウィンドウに備わっている除外ボタンです。 このボタンをクリックすることによって、延長の際に補助スケジュールをコピー対象から除外することができます。 例えば、二人のヘルパーさんで行っていた介護のスケジュールがあったとして、利用者の方の回復によりヘルパーさんお一人でもサービスが可能となった場合に、介護の補助のスケジュールを延長対象から除外する、といったことができます。
もう一つは一括変更ウィンドウによる実施内容の変更です。 各種延長ウィンドウでは補助スケジュールを除外するかどうかの選択しかできません。 ですが、一旦延長コピーを行ったあとに、更に一括変更を行うことで、実施時刻や、担当のヘルパーさんを変更するといったことができます。 一括変更ウィンドウそのものは定番予約の修正のためだけの機能ではありませんが、併用することでより細やかな調整が可能です。
定番予約の延長の際には、これらの機能を利用し、意図しない延長コピーが起こらないようにご注意ください。
定番予約のスケジュールは、ある時点を持って打ち切ることができます。 打ち切りを行うには、受付スケジュールで個人スケジュールのページを開き、打ち切りたい定番スケジュールのある日付を選んだ上で、打ち切りボタンをクリックします。
打ち切りを行うと、打ち切り日を最後の実施日として、それ以後の全ての延長コピーを一斉に削除します。 この削除は月を跨いで行われます。 例えば四月から八月までの延長コピーが行われている状態で、六月十六日を打ち切り日としてスケジュールを打ち切ると、六月十七日から八月末までの全ての定番スケジュールが一斉に削除されます。
繰り返しになりますが、定番予約はコピー機能の一種です。 ですから、コピーの原本となるスケジュールが書き換わってしまうと、その変更内容もそのままコピーされてしまいます。 これを防ぐための一つの方法は、常に当月の延長待ち予約一覧を空欄しておく、というものです。
例えば、今が六月だとしましょう。 延長待ち予約一覧には、六月に最後のコピーが含まれるスケジュールが幾つもあります。 毎日のサービス活動の中で、開始時刻や担当のヘルパーさんが急に変更になることもあります。 こうした変化を経て六月末になった段階で、延長待ち予約一覧に含まれる定番スケジュールを自動延長しようとすると、既にコピーの原本となる各スケジュールは書き換わってしまっています。 自動延長のチェック機能が働くため、不用意にこれらの変更済みのスケジュールがコピーされてしまうことはありませんが、それぞれの内容を確認しつつ、手作業で内容を調整しなくてはなりません。 これは手間の掛かる作業となってしまいます。
このようなことが起こらないように、自動延長は月の頭に行うようにします。 六月の延長待ち予約一覧に含まれるスケジュールは、大部分が五月に追加されたものです。 六月に入り次第、自動延長を行うことで、六月の延長待ち予約一覧は空欄となり、延長待ちのスケジュールは七月に移ります。 六月の活動に応じて内容を幾ら書き換えても、次の延長コピーの原本となるスケジュールは七月に持ち越されているので、影響はありません。
月頭での自動延長を基本として、一括変更、打ち切り、などを活用すれば、日々の作業量を小さく保ちつつ、様々な状況にも柔軟に対応できるでしょう。