テンプレートベースオブジェクトデータ設定ファイルオプション


注釈

設定ファイルを作成または編集する時、以下の事を覚えておいて下さい:

  1. '#'文字で始まる行はコメントであり、実行されない
  2. ディレクティブ名は大文字小文字を区別する

序文

テンプレートベース設定ファイルフォーマットを使用する1つの利点として、他のオブジェクト定義からプロパティを継承させたオブジェクト定義を作ることが出来るということがあります。オブジェクト継承についての概念、使用方法についてはこのドキュメントで述べています。オブジェクト定義の作成やメンテナンスをより簡単にするためにこのドキュメントを読んで充分に理解することをつよくお薦めします。

時間節約のトリック

少しのオブジェクト定義を設定ファイルに書くことで多数のオブジェクトを作成できるテンプレートベースオブジェクト定義で可能になることがいくつかあります。その1つを挙げてみると、複数のホストやホストグループ用にサービスを定義するために1つのサービス定義だけで済むと言うことがあります。もっと他の方法についてはここに記載しています。

リテンションのメモ

重要な点としてはいくつかのホストやサービス定義が変更されてもNagiosがそれを認識しない場合があるということです。このような挙動をするサービスやホスト定義にはアスタリスクマークを付けています(*)。このような動きの理由は状態保存オプションがプログラムワイドに有効になっている場合、Nagiosは設定ファイルの状態保存ファイルに保存されている値を選択するからです。

この問題を解決する方法の1つとしては、ホストやサービス定義のretain_nonstatus_informationディレクティブを使用してnon-status情報は保存しないようにすることです。このディレクティブで無効にするとNagiosが(再)起動した際に保存ファイルの状態よりも設定ファイルの初期値を参照するようになります。このオプションを使用するのはあまり推奨していません、というのは(あなたの視点から見て)予期しない結果になってしまうからです。

代わりに、外部コマンド を使ったり、ウェブインタフェイスから設定ファイルの値にホストやサービスの値を変更することができます。これは通常追加情報GIを使用することで行なえます。このオプションは仕事がすこし多くなりますが、上で述べたnon-status情報の保存を無効にするよりはちょっとましです。

サンプル設定

configureスクリプトを実行した時に少しだけサンプル設定ファイルも作成されています。- これらはsample-config/template-object/というNagiosのサブディレクトリにあります。

オブジェクトタイプ

ホスト定義
ホストグループ定義
サービス定義
サービスグループ定義
通知定義
通知グループ定義
時間帯定義
コマンド定義
サービス依存定義
サービスエスカレーション定義
ホスト依存定義
ホストエスカレーション定義
拡張ホスト情報定義
拡張サービス情報定義

ホスト定義

説明:

ホスト定義はサーバ、ワークステーション、デバイスなどのネットワーク上の物理的な定義です。

定義書式:

注意: 赤色のディレクティブは必須で、黒はオプションです。

define host{
host_namehost_name
aliasalias
addressaddress
parentshost_names
hostgroupshostgroup_names
check_commandcommand_name
max_check_attempts#
check_interval#
active_checks_enabled[0/1]
passive_checks_enabled[0/1]
check_periodtimeperiod_name
obsess_over_host[0/1]
check_freshness[0/1]
freshness_threshold#
event_handlercommand_name
event_handler_enabled[0/1]
low_flap_threshold#
high_flap_threshold#
flap_detection_enabled[0/1]
process_perf_data[0/1]
retain_status_information[0/1]
retain_nonstatus_information[0/1]
contact_groupscontact_groups
notification_interval#
notification_periodtimeperiod_name
notification_options[d,u,r,f]
notifications_enabled[0/1]
stalking_options[o,d,u]
   }

定義の例:

define host{
	host_name			bogus-router
	alias				Bogus Router #1
	address				192.168.1.254
	parents				server-backbone
	check_command			check-host-alive
	max_check_attempts		5
	check_period			24x7
	process_perf_data		0
	retain_nonstatus_information	0
	contact_groups			router-admins
	notification_interval		30
	notification_period		24x7
	notification_options		d,u,r
	}

ディレクティブの説明:

host_name: これはそのホストを識別するショートネームです。ショートネームはサービスやホストグループ定義でどのホストに属しているか識別するために使用されます。 ホストは属している(監視する)複数のサービスを持つことができます。適切に使用すれば、このショートネームが$HOSTNAME$マクロに含まれます。
alias: これはそのホストを識別するロングネームもしくは説明です。これはそのホストをより簡単に識別するために使用します。適切に使用すれば、このエイリアスが、 $HOSTALIAS$ マクロに含まれます
address: これはそのホストのIPアドレスを定義します。FQDNを使用することもできますが、DNSサービスに障害が発生した場合問題を引き起こします。適切に使用すれば、このアドレスが$HOSTADDRESS$ マクロに含まれます。Note:もしアドレスディレクティブを空欄した場合、そのホスト名をアドレスに使います。しかし注意すべきはDNSサービスが停止した場合監視しているサービス全てが名前解決できないため障害と判断されるでしょう。
parents: これはこのホストの"親"ホストをカンマ区切りのショートネームで記述します。親ホストの典型的なものとしては監視サーバとリモートホストの間に位置するルータやスイッチ、ファイアウォールなどが挙げられます。リモートホストの近くにあるルータやスイッチなどは"親"ホストと考えられます。詳しい情報はここにある"ネットワークホストの到達性と状態の決定"ドキュメントを参照してください。もしこのホストが監視サーバと同一のネットワークにある(ルータなどを挟んでいない場合)場合は、ローカルネットワークとして考えられ、親ホストは持たないでしょう。もしそのホストに親ホストが無い場合(つまりNagiosホストとそのホストが同一セグメント上にある)はここの値は空欄にしてください。親ホストを指定するかどうかと言うことは監視になんの影響も与えません。
hostgroups: FIXME
check_command: これはそのホストが稼働しているかどうかをチェックするコマンドのショートネームを指定します。概して、このコマンドはこのホストが"生きている"かどうかpingをそのホストに発行して試みます。このコマンドはOK(0)ステータスで帰ってくる必要があり、そうでなければNagiosはそのホストが停止していると想定します。もしこの引数を空欄にした場合、そのホストはチェックされず、Nagiosは常にそのホストが稼働していると想定します。このことプリンタなどの頻繁に電源を落とす機器を監視するのに役立ちます。通知コマンドを発行する回数はhost_check_timeoutオプションで制御します。
max_check_attempts: これはホストチェックコマンドがOKステートではないステートを返して来たときにNagiosが何回再試行を試みるかと言う設定です。この値を1に設定したらNagiosはホストチェックを再度行わずに警告を発行します。 Note:もしそのホストの状態をチェックしたくないのであれば、ここの値は最小値の1に設定しなくてはなりません。 そしてホストチェックをバイパスするためには、<host_check_command>オプションは空欄にします。
check_interval: 注意: 絶対にホストチェックが必要というわけで無いのなら、定期的なホストチェックは有効にしないでください。元々ホストチェックは必要な時の要求に応じて実行されるようになっていますので、定期的にスケジュールされたチェックが必要である事は殆どありません。 定期的にスケジュールされたホストチェックによりパフォーマンスを悪化させる事が出来ます。- 詳細はパフォーマンスチューニング集 を見て下さい。 このディレクティブはホストの定期的スケジュールチェックの間、"タイム・ユニット"の数を定義するのに使用されます。あなたがデフォルト値である60からinterval_length ディレクティブを変更していないのなら、この数値は数分を意味します。この値に関する詳細はcheck scheduling という文書に記載されています。
active_checks_enabled *: このディレクティブはこのホストでアクティブチェック(定期的にスケジュールされるか、必要に応じてなのか)を利用の有無を決定するのに使用されます。値:0 = アクティブチェックを無効, 1 = アクティブチェックを有効
passive_checks_enabled *: このディレクティブはこのホストに対してパッシブチェックを有効にするか否かを決定します。値:0 = パッシブホストチェックを無効, 1 = パッシブホストチェックを有効.
check_period: このディレクティブはホストのアクティブチェックをすることが出来る期間の短い名前を指定するのに使用されます。
obsess_over_host *: このディレクティブはochp_commandを使って ホストに"取り付く"かどうかを決定します。
check_freshness *: このディレクティブはホストに対してfreshness checksを有効にするか否かを決定するのに使用します。 値: 0 = フレッシュネスチェックを無効にする, 1 = フレッシュネスチェックを有効にする。
freshness_threshold: このディレクティブはホストに対してフレッシュネスしきい値を(秒単位で)指定するのに使用されます。このディレクティブを0にすると、Nagiosはフレッシュネスしきい値を自動計算します。
event_handler: これはホストの状態が変化した時(つまり、停止もしくは復旧した時)かならず実行されるコマンドのショートネームを設定します。イベントをハンドリングするスクリプトの書き方の詳細な説明についてはイベントハンドラドキュメントを読んでください。 もしこのホストにイベントハンドラを設定したくない場合は、空欄のままにしてください。 このイベントハンドラコマンドを最大何度動かすかと言うことについてはevent_handler_timeoutオプションで制御します。
event_handler_enabled *: このディレクティブはこのホストのイベントハンドラが有効かそうでないか判断するために使用します。値:0=ホストイベントハンドラ無効、1=ホストイベントハンドラ有効
low_flap_threshold: このディレクティブはこのホストのflap検知の低しきい値を設定します。flap検知に関するより詳しい情報はここです。もしこの値を0に設定したら、low_host_flap_threshold で設定されているプログラムワイドな値を使用します。
high_flap_threshold: このディレクティブはこのホストのflap検知の高しきい値を設定します。flap検知に関するより詳しい情報はここです。もしこの値を0に設定したら、high_host_flap_thresholdで設定されているプログラムワイドな値を使用します。
flap_detection_enabled *: このディレクティブはこのホストでflap検知を行なうかどうか判断するために使用します。flap検知に関するより詳しい情報はここです。値:0=ホストflap検知無効、1=ホストflap検知有効。
process_perf_data *: このディレクティブはこのホストでパフォーマンスデータを処理するかどうか決定するために使用します。値:=パフォーマンスデータ処理無効、=パフォーマンスデータ処理有効
retain_status_information: このディレクティブはステータスに関する情報をプログラムが再起動したときに保持するかどうか決定するために使用します。これはretain_state_informationディレクティブで状態保存を有効にしている場合に便利です。値:0=ステータス情報保存無効、1=ステータス情報保存有効
retain_nonstatus_information: このディレクティブはnon-status情報をプログラムが再起動したときに保持するかどうか決定するために使用します。これはretain_state_informationディレクティブで状態保存を有効にしている場合に便利です。値:0=non-status情報保存無効、1=non-status情報保存有効
contact_groups: これはホストに関する問題(または、回復)があるときはいつも、通知されるべきであるコンタクトグループの短い名前のリストです。 複数のコンタクトグループをコンマ区切りにします。
notification_interval: これは通知先に再度このサーバがまだ停止しているか未到達であるかを通知先に再通知する前にどれだけ待つかその"time units"を設定します。もしメイン設定ファイルinterval_lengthをデフォルトの60から変更していないのであれば、ここで設定する数字はは分数を表します。もしこの値を0に設定した場合、Nagiosはこのホストの障害に関して再通知を行いません - 1障害のみ通知されます。
notification_period: 時間帯のショートネームを設定します。もしこの時間帯がカバーしていない時間帯にホストが停止や未到達、復旧した場合、通知は送られません。より詳しい情報はここの"時間帯"ドキュメントを読んでください。
notification_options: このディレクティブはホストの通知を何時行うか決定するために使用します。有効なオプションは以下に示す1つ以上のコンビネーションです:d=DOWNステートになったら通知する。u=UNREACHABLEステートになったら通知する。r=復旧したら(OKステート)通知する。n(none)を設定するとホスト通知は行われません。 例:このフィールドにd,rを入れると通知はホストがDOWNもしくはDOWNステートから復旧した時にのみ送られます。
notifications_enabled *: このディレクティブはこのホストの通知を有効にするか無効にするか決定します。値: 0 = ホスト通知無効、1 = ホスト通知有効。
stalking_options: このディレクティブはホストステート"stalking"を有効にするかどうか決定します。 有効なオプションは次の1つ以上のコンビネーションです: o=UPステートをstalkする、d = DOWNステートをストークする、そして,u = UNREACHABLEステートをストークする。ステートストーキングの詳しいドキュメントは ここです。

ホストグループ定義

説明:

ホストグループ定義は一つないしそれ以上のホストをCGIsで一緒に見せる為に使用されます。

定義書式:

注意: 赤いディレクティブは必須で、黒いものはオプションです

define hostgroup{
hostgroup_namehostgroup_name
aliasalias
membersmembers
   }

定義例:

define hostgroup{
	hostgroup_name		novell-servers
	alias			Novell Servers
	members			netware1,netware2,netware3,netware4
	}

ディレクティブの説明:

hostgroup_name: このディレクティブはホストグループを特定する短い名前を定義します。
alias: このディレクティブはホストグループを特定する長い名前や説明を定義するのに使用されます。 より簡単に特定のホストグループを指定できるように提供されています。
members: これはこのグループに所属するホスト短い名前のリストです。複数のホスト名をカンマ区切りにします。このディレクティブはホスト定義におけるホストグループディレクティブの代替(もしくは追加)手段として使うかもしれません。

サービス定義

説明:

サービス定義はホストで実行されている"サービス"を特定するのに利用される。"サービス"という用語は非常に緩い使われ方をしています。実際にホスト上で稼働しているサービス(POP,SMTP,HTTPなど)やホストに関連づけられたメトリックの類(PINGの応答、ログインユーザ数、ディスクの空き、など)を意味つける事ができます。サービス定義への異論は後述します。

定義形式:

注意: 赤字は必須ディレクティブで、黒はオプションです。

define service{
host_namehost_name
service_descriptionservice_description
servicegroupsservicegroup_names
is_volatile[0/1]
check_commandcommand_name
max_check_attempts#
normal_check_interval#
retry_check_interval#
active_checks_enabled[0/1]
passive_checks_enabled[0/1]
check_periodtimeperiod_name
parallelize_check[0/1]
obsess_over_service[0/1]
check_freshness[0/1]
freshness_threshold#
event_handlercommand_name
event_handler_enabled[0/1]
low_flap_threshold#
high_flap_threshold#
flap_detection_enabled[0/1]
process_perf_data[0/1]
retain_status_information[0/1]
retain_nonstatus_information[0/1]
notification_interval#
notification_periodtimeperiod_name
notification_options[w,u,c,r,f]
notifications_enabled[0/1]
contact_groupscontact_groups
stalking_options[o,w,u,c]
   }

定義例:

define service{
	host_name		linux-server
	service_description	check-disk-sda1
	check_command		check-disk!/dev/sda1
	max_check_attempts	5
	normal_check_interval	5
	retry_check_interval	3
	check_period		24x7
	notification_interval	30
	notification_period	24x7
	notification_options	w,c,r
	contact_groups		linux-admins
	}

ディレクティブの説明:

host_name: このディレクティブはサービスが"稼働"しているもしくは関連のあるホスト短い名前を指定します。
service_description;: このディレクティブはスペースやダッシュ、そしてコロンを含んだサービスの説明を定義するのに使用されます(セミコロン、アポストロフィー、そしてクォーテーションマークはさけるべきです)。 同じホストに関連づけられている2つのサービスは同じ記述を使えません。 サービスはhost_nameservice_descriptionディレクティブでのみ唯一特定されるのです。
servicegroups: このディレクティブはサービスが属するサービスグループ短い名前を指定します。複数のサービスグループはカンマで区切ります。 このディレクティブはサービスグループ定義にあるmembersディレクティブの代わりに使用されるでしょう。
is_volatile: このディレクティブはサービスが"volatile(訳注:揮発性)"であるかどうかを意味します。サービスは通常、volatileではありません。volatile サービスと通常のサービスとの違いに関する詳細な情報はここに記載されています。値: 0 = サービスはvolatileではない, 1 = サービスはvolatileである。
check_command:

このディレクティブはNagiosがサービスの状態チェックの為に使用するコマンド短い名前を指定します。サービスチェックコマンドを実行できる最大量はservice_check_timeoutオプション

で制御します。
max_check_attempts: このディレクティブはOK以外の状態が返ってきた際にNagiosが何回チェックコマンドを再試行するかという回数を指定します。この値を1にした場合、Nagiosは再試行する事なくアラートを生成します。
normal_check_interval: このディレクティブは次の"定期的な"サービスチェックをスケジュールする前に待ち、"タイムユニット"数を定義します。"定期的な"チェックはサービスがOK状態もしくはサービスがnon-OK状態で無い時に発生しますが、max_attempts数だけ再チェックされます。 interval_lengthディレクティブをデフォルト値の60から変更していなければ、この数は1分を差しています。この値の詳細はcheck schedulingを参照して下さい。
retry_check_interval: このディレクティブはサービスの再チェックをスケジュールする前に"タイムユニット"の数を定義します。サービスはnon-OK状態に切り替わったタイミングでリトライ間隔を再スケジュールします。 一度サービスが状態の変化がなくmax_attemptsの回数再試行されると,check_interval値で定義された"通常の"頻度でのスケジュールに戻ります。 interval_lengthディレクティブでデフォルトの60から変更していなければ、これは分単位を意味します。この値のより詳細な情報はcheck schedulingを見て下さい。
active_checks_enabled *: このディレクティブはサービスのアクティブチェックを有効にするかどうかを決定します。 値: 0 = アクティブチェックを無効 , 1 = アクティブチェックを有効
passive_checks_enabled *: このディレクティブはサービスのパッシブチェックを有効にするかどうかを決定します。 値: 0 = パッシブチェックを無効 , 1 = パッシブチェックを有効
check_period: このディレクティブはサービスのアクティブチェックが有効な間の時間帯の短い名前を指定します。
parallelize_check: このディレクティブはサービスチェックが並列に行われるかどうかを定義します。デフォルトでは、全てのサービスは並列チェックされます。サービスの並列チェックを無効にすると、パフォーマンスに重大な影響を被る事になります。サービスチェックの並列化の詳細に関してはここにあります。値: 0 = サービスチェックは並列化されない(要注意!), 1 = サービスチェックは並列化される
obsess_over_service *: このディレクティブはサービスをocsp_commandを使って"取り付く"かどうかを指定します。
check_freshness *: このディレクティブはサービスに対してフレッシュネスチェックを有効にするかどうかを指定します。値: 0 = フレッシュネスチェックを無効, 1 = フレッシュネスチェックを有効
freshness_threshold: このディレクティブはサービスに対するフレッシュネスしきい値を(秒単位で)指定します。この設定を0にすると、Nagiosはフレッシュネスしきい値を自動計算します。
event_handler_enabled *: このディレクティブはサービスへのイベントハンドラを有効にするかどうかを指定します。 値: 0 = サービスイベントハンドラを無効, 1 = サービスイベントハンドラを有効
low_flap_threshold: このディレクティブはサービスに対するフラップ検知の低しきい値を指定します。フラップ検知の詳細はここを参照して下さい。この設定を0にすると、low_service_flap_thresholdディレクティブによりプログラムワイドに指定されます。
high_flap_threshold: このディレクティブはサービスに対するフラップ検知の高しきい値を指定します。フラップ検知の詳細はここを参照して下さい。この設定を0にすると、high_service_flap_thresholdディレクティブによりプログラムワイドに指定されます。
flap_detection_enabled *: このディレクティブはサービスに対するフラップ検知を有効にするかどうかを決定します。 フラップ検知に関する詳細はここにあります。値: 0 = サービスフラップ検知を無効にする, 1 = サービスフラップ検知を有効にする
process_perf_data *: このディレクティブはサービスに対するパフォーマンスデータを処理するかどうかを指定します。値:0 = パフォーマンスデータ処理を無効にする, 1 = パフォーマンスデータ処理を有効にする
retain_status_information: このディレクティブはプログラムを再起動した際にサービス状態に関連した情報を保持したままとするか否かを決定します。これは retain_state_informationを使って状態保持を有効にする場合にのみ機能します。値: 0 = ステータス状態保持を無効, 1 = ステータス状態保持を有効
retain_nonstatus_information: このディレクティブはプログラムの再起動時に状態以外の情報を保持するかどうかを決定します。これはretain_state_information ディレクティブを使って状態保持が有効になっている場合にのみ機能します。値: 0 = ステータス以外の状態保持を無効にする, 1 = ステータス以外の状態保持を有効にする。
notification_interval: このディレクティブはサービスがまだOK状態で無い事を再通知する際にどれだけ待つかの"タイムユニット"数を指定します。interval_lengthを変更していないのであればデフォルト値の60がセットされ、1分を意味します。この値を0にすると、Nagiosはサービスに問題が発生した際に通知先に再通知しません - 問題の通知は1度しか行われない事になります。
notification_period: このディレクティブはサービスの通知が通知先に送出される間の時間帯の短い名前を指定します。サービス通知は時間帯以外の範囲では行われません。
notification_options: このディレクティブはサービスの通知がいつ送出されるものなのかを決定します。 妥当なオプションの組み合わせは以下のうち一つないしいくつかです: w = WARNING状態を通知する, u = UNKNOWN状態を通知する, c = CRITICAL状態を通知する, r = リカバリ状態(OK状態)を通知する, そして f = サービスが起動停止を繰り返すフラップ状態を通知する。n(無し)をオプションに指定すると、サービス通知は行いません。 例: もしw,rがこの欄に指定されていたら、通知はサービスがWARNING状態になった時と WARNING状態からリカバリした時にだけ行われます。
notifications_enabled *: このディレクティブはサービスの通知を行うか否かを決定するのに使われます。値:0=サービス通知を無効にする、1 = サービス通知を有効にする。
contact_groups: これは該当サービスに問題が起こった際(もしくは復旧した際)の通知グループ短い名前のリストです。 複数のコンタクトグループをカンマ区切りで指定します。
stalking_options: このディレクティブはサービス状態の"追跡"を可能にするかどうかを決定します。妥当な選択肢は次のうちのひとつ以上の組み合わせです。 o = OK状態を追跡する, w = WARNING状態を追跡する, u = UNKNOWN状態を追跡する, そして c = CRITICAL状態を追跡する。状態追跡に関する詳細はここにあります。

サービスグループの定義

説明:

サービスグループ定義は、表示目的のためにCGIsで1つ以上のサービスを分類するのに使用されます。

定義フォーマット:

注釈: 赤字の設定項目は必須で、黒字で書かれているものはオプションです。

define servicegroup{
servicegroup_nameservicegroup_name
aliasalias
membersmembers
   }

定義の例:

define servicegroup{
	servicegroup_name	dbservices
	alias			Database Services
	members			ms1,SQL Server,ms1,SQL Server Agent,ms1,SQL DTC
	}

設定の説明:

servicegroup_name: この設定はサービスグループを特定するのに使われる短い名前を定義するのに利用されます。
alias: この設定はサービスグループを特定するのに長い名前や説明を定義するのに使われます。 特定のサービスグループをより簡単に特定できるようにする為に提供されているものです。
members:

これはグループに所属しているサービス説明リストです(そしてそれらの対応するホスト名です) ホストとサービス名はカンマで区切ります。この設定はサービス定義におけるservicegroups設定に代わる手段として使用されるかもしれません。 メンバー設定の書式は以下のようになります(ホスト名はサービス名/記述よりも先に記載しておかなければならない点に注意してください):

members=<host1>,<service1>,<host2>,<service2>,...,<hostn>,<servicen>

通知定義

説明:

通知定義はネットワーク上での問題が発生した際に通知する相手を特定するのに使用されます。 通知定義に関する別の議論は以降で述べます。

定義書式:

注意: 赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define contact{
contact_namecontact_name
aliasalias
contactgroupscontactgroup_names
host_notification_periodtimeperiod_name
service_notification_periodtimeperiod_name
host_notification_options[d,u,r,f,n]
service_notification_options[w,u,c,r,f,n]
host_notification_commandscommand_name
service_notification_commandscommand_name
emailemail_address
pagerpager_number or pager_email_gateway
addressxadditional_contact_address
   }

定義例:

define contact{
	contact_name                    jdoe
	alias                           John Doe
	service_notification_period     24x7
	host_notification_period        24x7
	service_notification_options    w,u,c,r
	host_notification_options       d,u,r
	service_notification_commands   notify-by-email
	host_notification_commands      host-notify-by-email
	email				jdoe@localhost.localdomain
	pager				555-5555@pagergateway.localhost.localdomain
	address1			xxxxx.xyyy@icq.com
	address2			555-555-5555
	}

設定の説明:

contact_name: この設定は通知先を特定する短い名前を定義するのに使われます。 コンタクトグループ定義を参照してください。 条件さえそろえば、$CONTACTNAME$ マクロにはこの値が含まれます。
alias: この設定は通知先に関する長い名前や説明を定義するのに使用します。条件さえそろえば、$CONTACTALIAS$ マクロにこの値が含まれます。
contactgroups: この設定はコンタクトグループに含まれる通知先の短い名前を特定します。 複数のコンタクトグループはカンマで区切ります。この設定はコンタクトグループ定義のmembers設定の代わりに(もしく追加で)使われます。
host_notification_period: この設定は通知者がホストの問題や復旧時に通知を受けている間の時間帯の短い名前を指定するのに使われます。 あなたは通知者へのホスト通知時間の"呼び出し"時間として考える事ができます。 どのように動作し、間違った使い方により潜在的に起こりうる問題があるかについては時間帯を参照して下さい。
service_notification_period: この設定は通知者がサービスの問題や復旧時に通知を受けている間の時間帯の短い名前を指定するのに使われます。 あなたは通知者へのサービス通知時間の"呼び出し"時間として考える事ができます。 どのように動作し、間違った使い方により潜在的に起こりうる問題があるかについては時間帯を参照して下さい。
host_notification_commands: この設定はホストの問題や復旧時に通知者に通知するのに使うコマンド短い名前を指定します。 複数の通知コマンドはカンマで分けられます。すべての通知コマンドは通知者が通知を受け取りたい時に発行されます。 通知コマンドが実行される最大の時間はnotification_timeoutオプションで制御できます。
host_notification_options: この設定は通知に通知者されるべきホストの状態を定義するのに使われます。 妥当な選択肢は以下の1つ以上の組み合わせです: d = ホスト状態がDOWNの時に通知を行う, u = ホスト状態がUNREACHABLEの時に通知を行う, r = ホストがリカバリ(UP状態)になった時に通知を行う, そして f = ホストが稼動と停止を繰り返す、フラッピングを起こした際に通知を行う。 n (無し)もオプションで, 通知者はどんな種類のホスト通知も受け取らない事になります。
service_notification_options: この設定は通知者に通知されるべきサービス状態を定義するのに使われます。 妥当な選択肢は以下の1つ以上の組み合わせです: w = サービス状態がWARNINGの時に通知する。 u = サービス状態がUNKNOWNの時に通知する。 c = サービス状態がCRITICALの時に通知する。 r = サービス状態が復旧(OK状態)の時に通知する。そして f = サービスが稼動と停止を繰り返すフラッピングを起こした際に通知を行う。 n (無し)もオプションで, 通知者はどんな種類のサービス通知も受け取らない事になります。
service_notification_commands: この設定はサービスの障害や復旧を通知者へ通知するのに使うコマンド短い名前のリストを定義するのに使われる。 複数の通知コマンドはカンマで分けられる。 すべての通知コマンドは通知者が通知を受ける際に実行される。 通知コマンドが実行される最大の時間はnotification_timeoutオプションで制御できます。
email: この設定は通知者のEメールアドレスを定義するのに使われる。 これはあなたが通知コマンドをどのように設定したかに依存し、通知者へアラートEメールを送出する事ができる。 条件さえ揃えば、$CONTACTEMAIL$ マクロはこの値を含みます。
pager: この設定は通知者のポケットベル番号を定義するのに使われる。また、これは携帯Eメールアドレスになるかもしれません(例 pagejoe@pagenet.com)。 この設定は通知コマンドをどのように設定したかに依存しますが、通知者へアラート通知を送出できます。 条件さえ揃えば、$CONTACTPAGER$ マクロにこの値が含まれてきます。
addressx: アドレス設定は通知の為の追加"アドレス"を定義するのに使われます。 アドレスとはなんでもOKです - 携帯番号、インスタントメッセンジャーアドレスなど。 あなたが通知コマンドをどのように設定しているかによりますが、通知者にアラートを送出することができます。 6つまでのアドレスをこの設定で定義できます(アドレス1からアドレス6)。 $CONTACTADDRESSx$ マクロにこの値が含まれてきます。

Contact Group Definition

説明:

コンタクトグループ定義はひとつもしくはそれ以上の、アラートやリカバリ通知を受ける目的の通知先を定義するのに使われます。 ホストやサービスが問題や復旧を起こした際、Nagiosは適切な通知グループ、そこに含まれるすべての通知者に通知を送出します。 これは複雑なようですが、殆どの人はそうする必要がありません。しかし、これは特定の出来事の為に誰に通知するかを決定する為の柔軟性です。 コンタクトグループ定義のさらなる議論は後述します。

定義フォーマット:

注釈: 赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define contactgroup{
contactgroup_namecontactgroup_name
aliasalias
membersmembers
   }

定義例:

define contactgroup{
	contactgroup_name		novell-admins
	alias			Novell Administrators
	members			jdoe,rtobert,tzach
	}

設定の説明:

contactgroup_name: この設定はコンタクトグループを特定する為の短い名前として使われます。
alias: この設定はコンタクトグループを特定する為の長い名前や説明として使われます。
members: この設定はグループに所属する通知者短い名前のリストを定義するのに使われます。 複数の通知者はカンマで区切ります。 この設定は 通知者定義のコンタクトグループ設定の代わりとして(もしくは追加で)使われるかもしれません。

時間帯定義

説明:

時間帯は通知やサービスチェックが"有効"と考えられる日々の時間のリストです。 時間帯の定義は週の始まりから終わりまでの"ローテーション"単位でひとつ、もしくはそれ以上から成っています。 通常の週時間の範囲の例外についてはサポートされていません。

定義フォーマット:

注釈: 赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define timeperiod{
timeperiod_nametimeperiod_name
aliasalias
sundaytimeranges
mondaytimeranges
tuesdaytimeranges
wednesdaytimeranges
thursdaytimeranges
fridaytimeranges
saturdaytimeranges
   }

定義例:

define timeperiod{
	timeperiod_name		nonworkhours
	alias			Non-Work Hours
	sunday			00:00-24:00
	monday			00:00-09:00,17:00-24:00
	tuesday			00:00-09:00,17:00-24:00
	wednesday		00:00-09:00,17:00-24:00
	thursday		00:00-09:00,17:00-24:00
	friday			00:00-09:00,17:00-24:00
	saturday		00:00-24:00
	}

設定の説明:

timeperiod_name: この設定は時間帯を特定する短い名前に使われる。
alias: この設定は時間帯を特定する長い名前もしくは説明に使われる。
someday: 日曜日から土曜日の設定は週の特定の日を"有効な"範囲でカンマ区切りにした時間のリストです 7つのそれぞれの日々で異なった範囲を指定出来る事に注意して下さい(日曜日から土曜日)。 それぞれの範囲はHH:MM-HH:MMという形で指定でき,24時間制で指定する事になっています。たとえば、00:15-24:00は 当日朝の午前12:15から翌日深夜の午前0:00までを表しています(23時間45分という事)。 時間帯に全時間帯を入れないようにするのがお望みなら、単に時間帯定義に含めなければ済みます。

Command Definition

説明:

コマンド定義そのものです。コマンドを定義します。サービスチェックやサービス通知、サービスイベントハンドラ、 ホストチェック、ホスト通知、そしてホストイベントハンドラを含めてコマンドを定義できます。 コマンド定義はマクロを含める事が出来ますが、あなたは必ずコマンドが使用される時に"有効な"マクロだけを 含んで作成する必要があります。何が"有効"利用出来るマクロかについての詳細な情報はここにあります。

定義フォーマット:

注釈:赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define command{
command_namecommand_name
command_linecommand_line
   }

定義例:

define command{
	command_name	check_pop
	command_line	/usr/local/nagios/libexec/check_pop -H $HOSTADDRESS$	
	}

設定の説明:

command_name: この設定はコマンドを特定する短い名前を指定する為に使われます。 通知, ホスト, そして サービス 定義内(通知、チェック、イベントハンドラ設定の中)や他の場所で参照されます。
command_line:

この設定はNagiosがサービスやホストのチェック、通知やイベントハンドラ に使うコマンドを実際にどのように実行されるかを定義します。 コマンドラインを実行する前に、すべて妥当なマクロにそれぞれ置き換えられます。 利用可能な異なるマクロを決定するためにはマクロのドキュメントを参照して下さい。 また、コマンドラインにドルマーク($)を利用したい場合は、これを別のドルマークでエスケープしなければなりません。

注意: コマンドライン設定にセミコロン(;)を含めないようにしてください。なぜなら これ以降は設定ファイルのコメントとみなされるからです。 あなたは、リソースファイル中の$USER$マクロ の1つにセミコロンを設定し、command_line設定においてはセミコロンの代わりに$USER$マクロを適切に参照する事により この制限に対処できます。

実行中のコマンドにパラメータを渡したいなら、コマンド定義のcommand_line$ARGn$マクロ が使えます。コマンド名(がお互いに)はオブジェクト定義設定でビックリマーク(!)で区切ってコマンドから参照されます。 実行時にコマンド定義でパラメータがどのように処理されるかの詳細情報はマクロに記載されています。

サービス依存定義

説明:

サービス依存は通知やひとつ以上のサービスのアクティブチェックを抑制するNagiosの高度な機能です。 サービス依存はオプションで、主に監視設定に長けた上級ユーザ向けのものです。 サービス依存に関する詳細な情報(読んで!)はここにあります。

定義フォーマット:

注釈: 赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。しかし、定義が多くの役に立つように少なくとも一種の評価基準を与える必要があります。

define servicedependency{
dependent_host_namehost_name
dependent_service_descriptionservice_description
host_namehost_name
service_descriptionservice_description
inherits_parent[0/1]
execution_failure_criteria[o,w,u,c,p,n]
notification_failure_criteria[o,w,u,c,p,n]
   }

定義例:

define servicedependency{
	host_name			WWW1
	service_description		Apache Web Server
	dependent_host_name		WWW1
	dependent_service_description	Main Web Site
	execution_failure_criteria	n
	notification_failure_criteria	w,u,c
	}

設定の説明:

dependent_host: この設定は依存サービスが"稼動"しているもしくはそれに関連するホスト短い名前を特定するのに使われます。
dependent_service_description: この設定依存サービス説明を特定するのに使われます。
host_name: この設定は依存している(またはマスターサービスとして参照されている)サービスが稼動しているもしくはそれに関連しているホスト短い名前を特定するのに使われています。
service_description: この設定は依存している(またはマスターサービスとして参照されている)サービスの説明に使われます。
inherits_parent: この設定は依存しているサービス(マスタとして参照されている)の依存関係を継承するかどうかを決定します。 言い換えれば、マスターサービスが他のサービスに依存していた場合、この依存もまた失敗します。
execution_failure_criteria: この設定は依存サービスがアクティブチェックされない為の閾値を指定します。 もしマスターサービスが指定した障害状態の中にあれば、依存サービスはアクティブチェックを行いません。 妥当な選択肢は以下の1つ以上の組み合わせです(複数のオプションがコンマで区切られます): o = OK状態が失敗, w = WARNING状態に失敗, u = UNKNOWN状態に失敗, c = CRITICAL状態に失敗, そして p = ペンディング状態に失敗(例: サービスがまだチェックされていない)。 もし n (無し)を指定すれば, 依存実行による失敗や依存サービスによるチェックはされません(他の状態はそれを許容します)。 例:o,c,uをこのフィールドで指定した場合、依存サービスはマスターサービスがOKやCRITICAL,UNKNOWN状態になったとしてもアクティブチェックしません。
notification_failure_criteria: この設定は依存サービスに通知を送出しない時の基準を定義します。 もしマスターサービスが指定した一種の失敗状態になったら、依存サービスは通知者へ通知されません。 妥当なオプションは以下のひとつ以上の組み合わせです: o = OK状態に失敗, w = WARNING 状態に失敗, u = UNKNOWN 状態に失敗, c = CRITICAL状態に失敗, そしてp = ペンディング状態に失敗(例 サービスがまだチェックされていない)。 n (無し)がオプションとして指定されている場合, 通知依存は失敗せず、マスターサービスがWARNING状態になっても 依存サービスには通知は送出されません。例:もしwがフィールドに指定されている場合、マスターサービスがWARNING状態 になっても依存サービスには通知されません。

サービスエスカレーション定義

説明:

サービスエスカレーションは完全にオプションで、特定のサービスに対して通知をエスカレーションするのに使われます。 通知のエスカレーションがどのように機能するかの詳細な情報についてはここを参照して下さい。

定義フォーマット:

注釈:赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define serviceescalation{
host_namehost_name
service_descriptionservice_description
contact_groupscontactgroup_name
first_notification#
last_notification#
notification_interval#
escalation_periodtimeperiod_name
escalation_options[w,u,c,r]
   }

定義例:

define serviceescalation{
	host_name		nt-3
	service_description	Processor Load
	first_notification	4
	last_notification	0
	notification_interval	30
	contact_groups		all-nt-admins,themanagers
	}

設定の説明:

host_name: host that the service the escalation should apply to is associated with. --> この設定はサービスエスカレーションに関係するホスト短い名前を指定します。
service_description: この設定はサービスエスカレーションに関係するホスト説明を指定します。
first_notification: この設定はエスカレーションを有効にする最初の通知の数値を指定します。 例えば、この値を3にセットすると、エスカレーションはnon-OK状態で3度通知されるべき時にのみ行われます。
last_notification: この設定はエスカレーションを有効にする最後の通知の数を指定します。 例えば、この値を5にした場合、エスカレーションは5回通知が行われるまで行われません。0にセットすればエスカレーションは通知の度に毎度行われます (どのくらい通知が出るのかは関係なくなります)。
contact_groups: この設定はサービス通知をエスカレーションすべきコンタクトグループ短い名前を指定します。 複数のコンタクトグループはカンマで区切って指定します。
notification_interval: この設定はエスカレーションが妥当に生成され通知が行われる時の間隔を指定します。 間隔に0を指定すると、Nagiosは妥当なエスカレーション時の通知を最初に送りますが、ホストにより多くの問題に関する通知を送出するのを防ぎます。 通知はホストが復旧する時に再度行われます。これは一定時間で通知が送出されるのを止めたい場合に有効です。 注意: 複数のホストのオーバーラップの通知範囲がエスカレーションのエントリにある場合、最小通知間隔のものがエントリの中で採用されます。
escalation_period: この設定はエスカレーションが妥当な時の時間帯 の短い名前を指定します。 この設定が無いと、エスカレーションはいつも有効な時間だとみなされます。
escalation_options: この設定はサービスエスカレーションを有効にすべき基準を定義します。 エスカレーションはサービスが指定した設定のうちのひとつの状態になった時だけ行われます。 サービスエスカレーションでこの設定が指定されていない場合、エスカレーションはすべての状態で行われるべきと看做されます。 妥当なオプションは以下に続くひとつ以上の組み合わせです: r = エスカレーションはOK (復旧)状態で行われる, w = エスカレーションはWARNING状態で行われる, u = エスカレーションはUNKNOWN状態で行われる, そしてc = エスカレーションはCRITICAL状態で行われる。 例: wをフィールドで指定した場合、エスカレーションはWARNING状態になった時のみ行われる。

ホスト依存定義

説明:

ホスト依存は1台以上のホスト状態からなる通知を抑制する事を可能にするNagiosの高度な機能です。 ホスト依存はオプションで監視設定に長けた上級者向けの設定です。 ホスト依存がどのように働くかについての詳細な情報はここです(読んでね)。

定義フォーマット:

注釈: 赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define hostdependency{
dependent_host_namehost_name
host_namehost_name
inherits_parent[0/1]
execution_failure_criteria[o,d,u,p,n]
notification_failure_criteria[o,d,u,p,n]
   }

定義例:

define hostdependency{
	host_name			WWW1
	dependent_host_name		DBASE1
	notification_failure_criteria	d,u
	}

設定の説明:

dependent_host: この設定は依存ホスト短い名前を特定するのに使われます。
host_name: この設定は依存される(またはマスターホストとして参照される)ホスト短い名前を指定します。
inherits_parent: この設定は依存を継承する依存される(マスターホストとして参照される)ホストを指定します。 言い換えれば、マスターホストは他のホストに依存し、どこかのホスト依存が失敗すれば、この依存もまた失敗します。
execution_failure_criteria: この設定は依存するホストがアクティブチェックされない時を決定する基準を指定します。 マスターホストが指定したうちのひとつの状態になった場合、依存ホストはアクティブチェックが行われません。 妥当なオプションは以下に続くひとつ以上の組み合わせです(複数のオプションはカンマで区切ります): o = UP状態に失敗, d = DOWN状態が失敗, u = UNREACHABLE状態に失敗, そしてp = pending状態を失敗(例 ホストがまだチェックされていない)。 もしn (無し)をオプションとして指定した場合, 実行依存は依存ホストがアクティブチェックされても失敗になりません (他のコンディションが許容されていればそうなります) 例: もしu,dがフィールドに指定されていた場合,マスター ホストがUNREACHABLEかDOWN状態の時は依存ホストはアクティブチェックされません。
notification_failure_criteria: この設定は依存ホストが通知を送出されない時の基準を定義するのに使われます。マスターホストが指定された状態のうちのひとつに なった場合、依存ホストは通知者へ通知されません。 妥当なオプションは以下に続くひとつ以上の組み合わせです。:o = UP状態を失敗, d = DOWN状態を失敗, u = UNREACHABLE 状態を失敗, そしてp = pending状態を失敗(例 ホストがまだチェックされていない)。 もしn (無し)がオプションとして指定されている場合, 通知依存と依存ホストへの通知は行われません。 例:dをフィールドに指定していた場合、マスターホストがダウンした際の依存ホストへの通知は行われません。

ホストエスカレーション定義

説明:

ホストエスカレーションは完全にオプションで、特定のホストに対する通知をエスカレーションするのに使われます。 エスカレーション通知がどのように行われるかについての詳細はここにあります。

定義フォーマット:

注釈: 赤字の設定は必須で、黒字はオプションです。

define hostescalation{
host_namehost_name
hostgroup_namehostgroup_name
contact_groupscontactgroup_name
first_notification#
last_notification#
notification_interval#
escalation_periodtimeperiod_name
escalation_options[d,u,r]
   }

定義例:

define hostescalation{
	host_name		router-34
	first_notification	5
	last_notification	8
	notification_interval	60
	contact_groups		all-router-admins
	}

設定の説明:

host_name: この設定はエスカレーションが適用されるホスト短い名前を指定するのに使われます。
hostgroup_name: この設定はエスカレーションが適用されるホストグループ短い名前を指定するのに使われます。 複数のホストグループはカンマで区切られます。これを使うと、エスカレーションは指定したホストグループのすべてのメンバーにエスカレーションされます。
first_notification: この設定はエスカレーションが有効な最初の通知を指定する数値を指定します。 例えば、この値を3にセットした場合、エスカレーションはDOWNやUNREACHABLEなどで3度目の通知が行われる際にのみ行われます。
last_notification: この設定はエスカレーションが有効な最後の通知回数を指定します。例えばこの値を5にした場合、 エスカレーションはホストのために5回目の通知を行う際にのみ行われます。
contact_groups: この設定はホスト通知がエスカレーションされて通知される際のコンタクトグループ短い名前を指定するのに使われます。 複数のコンタクトグループはカンマで区切られます。
notification_interval: この設定は通知が正しくエスカレーションされる間隔を決定するのに使われます。 もしひとつ以上の通知範囲があるホストオーバーラップの為の複数のエスカレーションエントリがある場合、エスカレーションエントリの 中から最小の通知間隔が適用されます。
escalation_period: この設定はエスカレーションが正しい間の時間帯の短い名前を指定するのに使われます。 この設定が指定されていないと、エスカレーションはすべての時間で有効と看做されます。
escalation_options: この設定はホストエスカレーションが使われている時の基準を定義します。 エスカレーションはこの設定で指定したうちのひとつの状態になった時にのみ使われます。 この設定をホストエスカレーションの中で指定していない場合、エスカレーションはホストのすべての状態で有効と看做されます。 正しいオプションは以下のひとつ以上の組み合わせです: r = UP (復旧)状態でエスカレーション d = DOWN状態でエスカレーション, そしてu = UNREACHABLE状態でエスカレーション 例: dがこのフィールド内で指定されていると、エスカレーションはDOWN状態の時にのみ行われます。

拡張ホスト情報定義

説明:

拡張ホスト情報エントリは基本的に status, statusmap, statuswrl, とextinfoなどのCGIからきれいな出力を生成するのに使われます。 監視には影響は無く、完全にオプションです。

定義フォーマット:

注意:赤字の変数は必須で、黒字はオプションです。しかし、それが十分役に立つように各定義で少なくともひとつの任意の変数を与える必要があります。

define hostextinfo{
host_namehost_name
notesnote_string
notes_urlurl
action_urlurl
icon_imageimage_file
icon_image_altalt_string
vrml_imageimage_file
statusmap_imageimage_file
2d_coordsx_coord,y_coord
3d_coordsx_coord,y_coord,z_coord
   }

定義例:

define hostextinfo{
	host_name	netware1
	notes		This is the primary Netware file server
	notes_url	http://webserver.localhost.localdomain/hostinfo.pl?host=netware1
	icon_image	novell40.png 
	icon_image_alt	IntranetWare 4.11
	vrml_image	novell40.png
	statusmap_image	novell40.gd2
	2d_coords	100,250
	3d_coords	100.0,50.0,75.0
	}

変数の説明:

host_name: この変数はホストの関係するデータの短い名前を特定するのに使用されます。
notes: この設定は、ホストに関する注釈を定義するのに使われます。注釈を指定すると、拡張情報 CGI(指定ホストの情報を見たとき)で参照できます。
notes_url: この変数はホストに関する詳細情報を提供するオプションURLを定義するのに使われます。 URLを指定すると、拡張情報 CGI(指定したホストの情報を見た場合)の"Extra Host Notes"から リンクが見えます。相対パスを使う予定なら、ベースとなるパスはアクセスするCGI(例 /cgi-bin/nagios/)と同じになります。 これはホストや緊急連絡先などの詳細情報を得たい時などに便利です。他のサポートスタッフも利用できます。
action_url: この設定はホストのより詳細な動作を提供するオプションURLを定義するのに使われます。 URLを指定すると、拡張情報 CGI (指定のホストの情報を見る際)の"Extra Host Actions"から リンクされます。有効なURLなら何でも使えます。相対パスを使う予定なら、ベースとなるCGIアクセス(例 /cgi-bin/nagios/) が同じになります。
icon_image: この変数はホストに関係するGIF,PNGやJPGイメージの名前を定義するのに使われます。 このイメージはステータス拡張情報 CGIで表示されます。 イメージは40x40ピクセルサイズが適切でしょう。ホストのイメージはlogos/というサブディレクトリにあると思います(例 /usr/local/nagios/share/images/logos)
icon_image_alt: この変数はイメージの<icon_image> 指定で使われるALTタグのオプション文字列です。 ALTタグはstatus, extended informationstatusmap CGIで使われます。
vrml_image: この変数はホストに関係するGIF,PNGやJPGイメージを定義するのに使われます。 このイメージはstatuswrl CGIで指定したホストのテクスチャマップとして使われます。 <icon_image> 変数で使ったイメージと違って、これは透過性はあるべきではありません。 そうすると、ホストオブジェクトは少し針金のように見えるでしょう。ホストのイメージはHTMLイメージディレクトリのlogos/サブディレクトリにあるでしょう。 (例 /usr/local/nagios/share/images/logos)
statusmap_image: この変数はstatusmap CGIでホストに関係するイメージ名の定義に使われます。 お望みのJPEG,PNGとGIFを指定出来ますが、これらのイメージはステータスマップを生成する時に多くのCPU時間を消費することに なるため、GD2イメージを使うことを強くお勧めします。GD2イメージはThomas Boutellの gdライブラリと一緒に提供されているpngtogd2ユーティリティーを使って PNGイメージから作成できます。GD2はステータスマップでネットワーク図を生成する時に CPU負荷を最小にする為に非圧縮で生成されます。このイメージは40x40ピクセルサイズがベストでしょう。 ステータスマップCGIを利用していないなら、これらのオプションは空白にも出来ます。 ホストのイメージがHTMLイメージディレクトリのlogos/サブディレクトリにあるでしょう。 (例 /usr/local/nagios/share/images/logos).
2d_coords: この変数はstatusmap CGIでホストを描画する時に使用する座標を定義するのに使われます。 座標には正の整数を指定し、生成したイメージの物理的な画素に対応してください。 描画の始まり(0,0)はイメージの左上の角で、イメージの先端に沿った正のx方向 (右への)とイメージの左側に沿った正のy方向(下へ)に広がっています。 参考までに、書かれたアイコンのサイズは通常40x40ピクセルです(テキスト部分で付加スペースをとります)。 注意: あなたが使用する事が出来る最大のxとy座標は何であるかを気にしなくても結構です。 CGIは指定された最も大きいxとy座標に基づいて、作成するイメージの最大の次元について自動的に計算します。
3d_coords: この変数はstatuswrl CGIの中でホストを描画する際に使う座標を定義するのに使います。 座標は正もしくは負の実数を指定できます。描画の基点は(0.0,0.0,0.0)です。参考までに、書かれたホスト立方体のサイズは それぞれの側の上の0.5ユニットです(テキストはスペースをもう少しとります)。

拡張サービス情報定義

説明:

拡張サービス情報エントリは基本的にステータス拡張情報 CGIsからの出力をきれいに生成する為に使われます。 これらは監視には影響がなく、完全にオプションです。

定義フォーマット:

注意:赤字の変数は必須で、黒はオプションです。しかし、十分な定義を行うには少なくともひとつのオプション変数を指定する必要があるでしょう。

define serviceextinfo{
host_namehost_name
service_descriptionservice_description
notesnote_string
notes_urlurl
action_urlurl
icon_imageimage_file
icon_image_altalt_string
   }

定義例:

define serviceextinfo{
	host_name		linux2
	service_description	Log Anomalies
	notes			Security-related log anomalies on secondary Linux server
	notes_url		http://webserver.localhost.localdomain/serviceinfo.pl?host=linux2&service=Log+Anomalies
	icon_image		security.png 
	icon_image_alt		Security-Related Alerts
	}

変数の説明:

host_name: この設定はサービスに関係するホストの短い名前を指定するのに使われます。
service_description: この設定はサービスに関係するホストの説明を指定するのに使われます。
notes: この設定はサービスに関係する注釈の補足文字列を定義するのに使われます。 注釈を指定すると、拡張情報 CGI で参照する事が出来ます (指定したサービス情報を閲覧した時)。
notes_url: この設定は、サービスに関する詳しい情報を提供するのに使用する事ができる任意のURLを定義するのに使用されます。 URLを指定すると、 拡張情報 CGI で"Extra Service Notes"からリンクされます(特定のサービス情報を参照した時)。 どんなURLでも使えます。相対パスを指定したい場合、基本パスはCGIにアクセスするときと同じになります (例 /cgi-bin/nagios/)。 あなたがサービスの詳細情報を知りたい時、緊急連絡先や他のサポートスタッフに利用させる時など、とても便利です。
action_url: この設定はサービスに実行されるために、より多くの動作を提供するのに使用すること ができる任意のURLを定義するのに使用されます。URLを指定すると、拡張情報 CGI の "Extra Service Actions" からリンクされます(サービスを指定して情報をみたとき)。URLはなんでも結構です。 相対パスを使用したい場合は基本パスはCGIにアクセスしている場所からのものと同じになります(例 /cgi-bin/nagios/)。
icon_image: この変数はホストに関係するGIF,PNGまたはJPGイメージを定義するのに使います。このイメージは ステータス拡張情報 CGIで表示されます。 イメージは40x40ピクセルサイズがベストです。ホストのイメージはHTMLディレクトリの中にあるlogos/ サブディレクトリの中にあります(例 /usr/local/nagios/share/images/logos)。
icon_image_alt: この変数は<icon_image>で指定されたイメージに関するALTタグ使用される任意の文字列を定義するのに使用されます。 ALTタグはステータス, 拡張情報ステータスマップ CGIで使われます。