Nagiosが起動し実行されていると、プロセスを停止して設定を"オンザフライ"で再読込する必要が出てくるでしょう。このセクションではどうやってそれを行うかについて記述します。
重要: Nagiosを再起動させる前に、特に何か設定ファイルに変更を加えたのであれば-vスイッチを使って設定ファイルが正しいか検証して確認してください。もし再起動時にNagiosが一つでも設定ファイルの問題にぶつかったら、Nagiosはエラーを吐いて停止してしまいます。
Nagiosをinitスクリプトから停止もしくは再起動させる
サンプルのinitスクリプトを/etc/rc.d/init.dディレクトリにインストールしているなら、Nagiosの停止と再起動は簡単です。もしインストールしていないならこのセクションは飛ばして次の手動で行う方法を読んでください。ここではinitスクリプトの名前をNagiosと仮定して例を以下に表示します・・・
希望のアクション | コマンド | 説明 |
Nagiosの停止 | /etc/rc.d/init.d/nagios stop | Nagiosプロセスを殺します |
Nagiosの再起動 | /etc/rc.d/init.d/nagios restart | 現在のNagiosプロセスを殺した後再度起動します |
設定ファイルの再読込 | /etc/rc.d/init.d/nagios reload | SIGHUPをNagiosプロセスに送り現在の設定データをフラッシュ、設定ファイルを再読込し監視を再開します。 |
Nagiosの停止、再起動、再読込はinitスクリプトならとてもシンプルでできる限りこの方法をとることをお勧めします。
手動でNagiosの停止、再起動、再読込を行う
Nagiosの起動にinitスクリプトを使用していないなら、手動で行う必要があります。まずNagiosが稼働しているプロセスIDを見つけて、killコマンドでアプリケーションを殺すか、適切なシグナルを送って設定データを再読込させます。これらの作業の概要は以下の通りです・・・
NagiosのプロセスIDを探す
最初に、NagiosのプロセスIDを見つけなければなりません。これは単純にシェルプロンプトで以下のコマンドを発行するだけです:
ps axu | grep nagios
出力は以下のような感じになります:
nagios 6808 0.0 0.7 840 352 p3 S 13:44 0:00 grep nagios nagios 11149 0.2 1.0 868 488 ? S Feb 27 6:33 /usr/local/nagios/bin/nagios nagios.cfgここで注目するのはユーザIDがnagiosで起動しているプロセスで、それは11149です。
Nagiosを手動で停止する
Nagiosを停止するためにはkillコマンドを以下のように発行します。
kill 11149
11149の部分は実際のNagiosの走っているマシンのNagiosプロセスIDに置換できます。
Nagiosを手動で再起動する
もし設定を修正したなら、Nagiosを再起動して新しい設定を再読込したいと思うでしょう。もしソースコードを変更してメインのNagiosプログラムをを変更していたら、この方法は使うべきではありません。代わりにNagiosプロセスを殺して(上のやり方で)手動で再起動してください。 Nagiosの再起動は実際にはNagiosの再読込とは異なります - Nagiosの再読込は単に今の設定データを破棄して新しい設定を読み直し、監視を再開させるのです。 Nagiosを再起動させるには、SIGHUPシグナルをNagiosに送ります。NagiosのプロセスIDは11149と思いますので(上の例で言えば)、以下のコマンドを発行します:
kill -HUP 11149
Nagiosの稼働している機器でNagiosが11149のプロセスIDから変わっていることを確認してください。