注釈
設定ファイルの作成および修正時には以下の事を頭に入れておいてください:
サンプル設定
configureスクリプトを実行した時にサンプルのCGI設定ファイルは生成されます。- Nagios ディストリビューションのsample-configサブディレクトリの中にサンプル設定ファイルがあります。
設定ファイルの場所
デフォルトでは、Nagiosはメイン設定ファイルに従って指定されたディレクトリにあるcgi.cfgという名前のファイルを読みます。もしファイル名やディレクトリパスを変更したい場合は ApacheにNAGIOS_CGI_CONFIGという環境変数(cgiへの正しいパスを指す為のもの)を設定してください。どのようにこれを実施するか、詳細については Apache のドキュメントを参照して下さい。
目次
メイン設定ファイルの場所
物理的なHTMLファイルへのパス
HTMLへのURLパス
認証の使用方法
デフォルトのユーザ名
システム/プロセス情報へのアクセス
システム/プロセス コマンドへのアクセス
設定情報へのアクセス
グローバルホスト情報へのアクセス
グローバルホストコマンドへのアクセス
グローバルサービス情報アクセス
グローバルサービスコマンドアクセス
ステータスマップCGIの背景画像
ステータスマップのデフォルトレイアウト方法
3DステータスマップCGIに含まれるワールド
3Dステータスマップのデフォルトレイアウト方式
CGIのリロード間隔
サウンドによる警告
Pingの構文
日本語表示用TTFフォントの指定(日本語パッチ専用オプション)
メイン設定ファイルの場所 |
書式: | main_config_file=<file_name> |
例: | main_config_file=/usr/local/nagios/etc/nagios.cfg |
この設定はメイン設定ファイルの場所を指定します。CGIは設定情報、ホストサービス状態などの情報がどこにあるか知る必要があります。
物理的なHTMLファイルへのパス |
書式: | physical_html_path=<path> |
例: | physical_html_path=/usr/local/nagios/share |
これはNagiosがあるワークステーションもしくはサーバのどこにHTMLファイルがあるか物理的な位置を設定します。Nagiosは(CGIが使う)ドキュメントやイメージファイルが各々、docs/、images/サブディレクトリにあるものと仮定しています。
HTMLへのURLパス |
書式: | url_html_path=<path> |
例: | url_html_path=/nagios |
もしウェブブラウザ経由でNagiosにアクセスするなら、http://www.myhost.com/nagiosの様な形のURLをこの設定でNagiosに示してやる必要があります。通常、このパスはNagiosのHTMLページへのアクセスの一部です。
認証の使用方法 |
書式: | use_authentication=<0/1> |
例: | use_authentication=1 |
これはNagiosプロセスの状態をチェックするために使用するオプションのコマンドです。このコマンドはNagiosプロセスが生きているかどうかをCGIから(そしてあなたからも)チェックできるようにします。 コマンドを特定しなければCGIはNagiosが動いているものと仮定して動作します。 このプロセスチェックコマンドを定義するなら、そのコマンドは他のプラグインと同様のGUIガイドラインに従うべきです。そのコマンドがnon-OKステータスを返した場合、CGIはNagiosプロセスが停止していると判断して、コマンドCGIからのコマンドを拒否するでしょう。
デフォルトのユーザ名 |
書式: | default_user_name=<username> |
例: | default_user_name=guest |
この設定はCGIへアクセスするデフォルトのユーザ名を決定します。この設定はセキュアドメイン(例:ファイアウォール内からなど)ウェブサーバへのアクセスに認証の必要のないユーザを許可します。 ベーシック認証はインターネット上にパスワードがクリアテキストで流れるためセキュアサーバを使用していないユーザはベーシック認証を行わない方法としてこれを使用したいと思うかも知れません。
重要: もしセキュアなウェブサーバを使用しておらず、CGIへアクセスするユーザが何らかの方法で信頼を得ていると確証がないのなら、この設定は定義しないでください! この設定を定義するとどんな信頼の無いユーザでもすべての権限を継承するでしょう!
システム/プロセス情報へのアクセス |
書式: | authorized_for_system_information=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_system_information=nagiosadmin,theboss |
これは追加情報CGIからシステム/プロセス情報を閲覧できる認証ユーザのカンマ区切りの名前リストです。このリスト中のユーザはシステム/プロセスコマンドを発行する権限を自動的に許可されません。ユーザが同様にシステム/プロセスコマンドを発行する権限がほしいのであれば、authorized_for_system_commands変数にそれらを加えなければなりません。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
システム/プロセスコマンドへのアクセス |
書式: | authorized_for_system_commands=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_system_commands=nagiosadmin |
これは追加情報CGIからシステム/プロセスコマンドを発行できる認証ユーザのカンマ区切りの名前リストです。このリスト中のユーザはシステム/プロセスコ情報を閲覧する権限を自動的に許可されません。ユーザが同様にシステム/プロセスコマンドを発行する権限がほしいのであれば、authorized_for_system_commands変数にそれらを加えなければなりません。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
設定情報へのアクセス |
書式: | authorized_for_configuration_information=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_configuration_information=nagiosadmin |
これは設定情報CGIで設定を閲覧できる認証ユーザのカンマ区切りの名前リストです。ここにリストされているユーザはホスト、ホストグループ、サービス、通知先、通知先グループ、時間帯、コマンドの全設定情報を見ることができます。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
グローバルホスト情報へのアクセス |
書式: | authorized_for_all_hosts=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_all_hosts=nagiosadmin,theboss |
これは全ホストの状態と設定情報を閲覧できる権限のある認証ユーザのカンマ区切りリストです。このリストに入っているユーザは自動的に全サービスの情報も閲覧できるようになります。もし全ホスト、サービスに対して同様にコマンド発行権限もほしいとおもうのであれば、 authorized_for_all_host_commandsにも該当ユーザを追加しなくてはなりません。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
グローバルホストコマンドへのアクセス |
書式: | authorized_for_all_host_commands=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_all_host_commands=nagiosadmin |
これはコマンドCGIから全ホストに対してコマンドを発行できる認証ユーザののカンマ区切りのリストです。ここに含まれるユーザは自動的に全サービスへのコマンド発行権限も与えられます。全ホストサービスの状態と設定情報の閲覧権限は自動的には与えられません。もし全ホストとサービスの状態と設定情報閲覧権限が同様にほしいのであれば、 authorized_for_all_hostsに該当ユーザを加えてやらなくてはなりません。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
グローバルサービス情報へのアクセス |
書式: | authorized_for_all_services=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_all_services=nagiosadmin,theboss |
これは全サービスの状態と設定情報を閲覧できる権限のある認証ユーザのカンマ区切りリストです。このリストに入っているユーザは全ホストの情報は自動的に閲覧できるようにはなりません。同様に、ここ含まれるユーザは自動的に全サービスへのコマンド発行権限も与えられません。もし全サービスに対して同様にコマンド発行権限もほしいとおもうのであれば、 authorized_for_all_service_commandsにも該当ユーザを追加しなくてはなりません。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
グローバルサービスコマンドへのアクセス |
書式: | authorized_for_all_service_commands=<user1>,<user2>,<user3>,...<usern> |
例: | authorized_for_all_service_commands=nagiosadmin |
これはコマンドCGIから全サービスに対してコマンドを発行できる認証ユーザののカンマ区切りのリストです。ここに含まれるユーザは自動的に全ホストへのコマンド発行権限は与えられません。同様に全ホストの状態と設定情報の閲覧権限は自動的には与えられません。もし全サービスの状態と設定情報閲覧権限が同様にほしいのであれば、 authorized_for_all_servicesに該当ユーザを加えてやらなくてはなりません。認証の設定方法やGIへの認証の設定方法の詳しい情報はこちらです。
ステータスマップCGIの背景画像 |
書式: | statusmap_background_image=<image_file> |
例: | statusmap_background_image=smbackground.gd2 |
このオプションはステータスマップCGIのバックグラウンド背景で使用する画像を指定します。この画像はHTMLイメージパス(例:/usr/local/nagios/share/images)の中にあると想定されています。このパスは自動的にphysical_html_pathで指定したパスの"/images"パスになります。Note:画像ファイルはGIF,JPEG,PNG,GD2フォーマットが使えます。しかし、GD2フォーマット(非圧縮のフォーマットをより推奨)をお勧めします。GD2フォーマットを使えばマップ画像を生成する際のCPUの負荷を下げることができるでしょう。
ステータスマップのデフォルトレイアウト方法 |
書式: | default_statusmap_layout=<layout_number> |
例: | default_statusmap_layout=4 |
このオプションはステータスマップCGIでのデフォルトのレイアウト方式を決定します。オプションは以下の通り:
<layout_number> 値 | レイアウト方式 |
---|---|
0 | ユーザ定義の座標 |
1 | 階層 |
2 | Collapsedツリー |
3 | Balancedツリー |
4 | 円 |
5 | 円 (Marked Up) |
6 | 円 (Balloon) |
3DステータスマップCGIに含まれるワールド |
書式: | statuswrl_include=<vrml_file> |
例: | statuswrl_include=myworld.wrl |
このオプションはVRMLワールドに含む独自のオブジェクトを指定できます。ここではphysical_html_pathディレクティブで指定したパスに属しているものと想定されます。 Note:このファイルは完全なVRMLワールドでなくてはなりません。(たとえばVRMLブラウザで見ることができるファイルなど)
3Dステータスマップのデフォルトレイアウト方式 |
書式: | default_statuswrl_layout=<layout_number> |
例: | default_statuswrl_layout=4 |
このオプションは3DステータスマップCGIでのデフォルトのレイアウト方式を決められます。オプションは以下の通り:
<layout_number> 値 | レイアウト方式 |
---|---|
0 | ユーザー定義の座標 |
2 | Collapsedツリー |
3 | Balancedツリー |
4 | 円 |
CGIのリロード間隔 |
書式: | refresh_rate=<rate_in_seconds> |
例: | refresh_rate=90 |
このオプションは状態、 ステータスマップ、 追加情報CGIのリロード間隔を秒で指定します。
サウンドによる警告 |
フォーマット: |
host_unreachable_sound=<sound_file> host_down_sound=<sound_file> service_critical_sound=<sound_file> service_warning_sound=<sound_file> service_unknown_sound=<sound_file> |
例: |
host_unreachable_sound=hostu.wav host_down_sound=hostd.wav service_critical_sound=critical.wav service_warning_sound=warning.wav service_unknown_sound=unknown.wav |
このオプションは状態CGIを表示中なんらかの問題が発生した時にブラウザで音を鳴らすそのサウンドファイルを指定します。 問題発生時サウンドはもっとも深刻な問題用のサウンドを再生します。もっとも深刻な問題は未到達(unleachable)でもっとも軽い問題は不明(unknown)状態です(上の例の順です)。 サウンドファイルはHTMLディレクトリのmedia/パスにあると想定されています(例:/usr/local/nagios/share/media)。
Pingの構文 |
書式: | ping_syntax=<command> |
例: | ping_syntax=/bin/ping -n -U -c 5 $HOSTADDRESS$ |
このオプションはWAPインタフェイス(statuswml CGIを使います)でのpingのシンタックスを決めます。 pingバイナリを必要なオプションと共にフルパスで指定してやる必要があります。コマンドが実行される前に$HOSTADDRESS$マクロ部分にホストのアドレスが代入されます。
日本語表示用TTFフォントの指定(日本語パッチ専用オプション) |
書式: | ttf_file=<ttf_font_file_path> |
例: | ttf_file=/usr/share/fonts/truetype/sazanami/sazanami-mincho.ttf |
このオプションはhistgram.cgi,trends.cgi の生成画像を日本語表示するためのオプションです。このオプションはNagios-JPプロジェクトで配布しているNagios-2.x用のパッチを適用することで使用できるようになりますが、パッチにはフォントは含まれていませんので別途調達してください。このオプションで指定したフォントが見つからない場合は英語で画像を生成します。