Nagiosの設定を検証する


コマンドラインからNagiosの設定を検証する

設定ファイルのすべての必要なデータを設定し終えたら、設定ファイルが正しいかどうかチェックします。みんな結構間違っていますのでなにを入力したのか検証するのが良いでしょう。Nagiosは監視を開始する前に自動的に"pre-flightチェック"を行いますが、Nagiosを起動する前に手動でこの設定のチェックを行った方が良いでしょう。この手動チェックを行うためには以下のようにNagiosに-vをつけて起動します・・・

/usr/local/nagios/bin/nagios -v <main_config_file>

メイン設定ファイル(例:/usr/local/nagios/etc/nagios.cfg)のパス/ファイル名を指定することに注意してください。Nagiosは メイン設定ファイルを読んですべてのオブジェクト設定ファイルに含まれているデータが正しいか検証します。

Pre-Flight Checkチェックによる関連性の検証

"pre-flightチェック"中にNagiosは定義した監視データの必要な関連性を検証します。オブジェクトはすべて関連しており。ただしく稼働するには適切な設定をしてやる必要があります。これはNagiosが監視を開始する前にチェックする基本的なリストです・・・

  1. 全通知先は少なくとも1つの通知先グループに属しているかどうか
  2. 全通知先が属しているそれぞれの通知先グループは正しいかどうか
  3. 全ホストは少なくとも1つのホストグループに属しているかどうか
  4. 全ホストが属しているそれぞれのホストグループは正しいかどうか
  5. 全ホストのそれぞれには少なくとも1つのサービスがあるかどうか
  6. サービスで使用されているコマンドとホストチェックコマンドは正しいかどうか
  7. サービスとホストのコマンドで使用されているイベントハンドラは正しいかどうか
  8. 通知サービスとホスト通知で使用されているコマンドは正しいかどうか
  9. 特定のサービスやホスト、通知先の通知の全時間帯の設定はただしいかどうか
  10. 特定のサービスの全サービスチェックの時間帯の設定は正しいかどうか

設定エラーの修正

もし重要なデータを設定し忘れり単純にデータが省かれている場合、Nagiosは問題の箇所をエラー(Error)や警告(Warnning)メッセージとして吐きます。エラーメッセージは一般的に問題のあると思われる設定ファイルの行番号を表示します。 エラーがある場合Nagiosは最初に遭遇したエラーのみを表示した後プリフライトチェックを中止してコマンドプロンプトに戻ります。このことは1つ目のエラーが他の複数のエラーを引き起こしている可能性があるかも知れないからです。もし何らかのエラーメッセージが表示されたら、その設定ファイルを修正する必要があります。警告(Warnning)は一般的に安全で無視できる設定項目で、単純に推奨というだけで必要ではない項目です。

ここからどこへ進めばいい?

設定ファイルを検証し、どんなエラーも修正したのであれば、Nagiosを起動して設定した監視を始めることがかなり確実になっています。 Nagiosの起動に進みましょう!