グスタフ アテバルト卿:
今まで多くの出来事があった。アンタラスの棲処に送る討伐団が構成され、王国のあちこちから魔物が暴れ出し、そして民衆の間ではこの世の滅亡とか破滅の神とか言う不吉な話が広まっている。それに各領地の支配権を巡って、軍閥の争奪戦が繰り広げられ始めた。大きな変革の時がついに来たわけだ。予定より少し早いが、急いで今まで準備して来たことを仕上げなければならないのだ。
「審判の笏」というものについて聞いたことがあるかね?それを手に入れた君主は、絶対に戦闘に敗れることはないという品物なのだ。そんな取るに足りない話などはどうでもいいのだが、その噂のために兵士はもちろん、一般の民衆まで動揺しているということが問題なのだ...
この手紙を持ってアデン城の村のエリック ロデマイ卿に会ってみたまえ。ロデマイ家の騎士は、皆私の忠実な手下なんだ。だから、彼を信じて積極的に協力するように。詳しい話は、ロデマイ卿から直接聞くといい。では、神のご加護が君と君たちの血盟にあることを祈る。