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プロジェクト概要

はじめに

素粒子物理学実験という分野ではCAMAC,VME,RS232CやGPIBといったおよそ一般的とは呼べないようなデバイスが業界スタンダードよろしく頻繁に利用されており,その都度,実験者を悩ませてきました.

仮に四年制大学の卒業年次生のAさんを例にとって考えてみましょう.Aさんはこの 4月から研究室に配属されたものの,教育実習やアルバイト,就職活動などもあって,卒業研究にはまったく手をつけていない状態で秋をむかえました.

夏の終わり頃に一部上場企業に就職を決め.卒業単位も十分です.あとは,卒業研究をサクっとこなして彼女と学生最後の旅行にでもしけこみたいところです.

さあ,がんばるぞと気合いを入れて,学校に来だしたのが9月ももうすぐ終わりという頃.Aさんは夏の間,しこたま遊んだおかげで真っ黒です.うらやましいですね.

指導教官から研究テーマについての説明をひととおり受けて,おぼろげながらもやることは見えました.どうやら,先生がキャマックとかニムとか呼んでる機械を使えば実験できるみたいだ.どれがどれだかわからないけど,なんとかなりそうだ!簡単じゃん!

一ヶ月後,徐々に簡単じゃないことに気づかされるようになります.Aさんがいつも使ってるWindowsのように,マウスだけじゃこのキャマックとやらは動いてくれないのです.おまけにこのUNIXとやらはゴミ箱はないし,イルカも出ません.

これからはITだなんだと,親をだまくらかして買ってもらったのでAさんは一応, 計算機を持っていますが,いかんせん,ネットと東風荘くらいにしか使ったことがありません.

こんなプログラム言語のひとつも知らないAさんにシステムコールを使って,ああして,こうして,と言ったところで,まさに立て板に水.

お決まりの"Hello World!"からはじまって,開発環境の整備や,open,read,write などのUNIXシステムコールの意味を理解してプログラムができ上がるまでクリスマスも正月も返上してがんばりましたが三ヶ月以上を要しました.

多くの大学では2月から3月にかけて研究発表が行なわれます.したがって,Aさんの場合,実験と解析を一ヶ月で終えなければなりません.これじゃあまともな発表はできませんね!

CLDAQの目的

CLDAQプロジェクトはこのような不幸な学生にソリューションを提供します. 聞いたこともないハードウェアをいきなり使わなければいけないハメになったり, てっとりばやくデータ収集システムの構築をして,とっとと実験結果を得たい人をサポートするためのプロジェクトです.

このプロジェクトによる成果物を利用することにより,システム構築のための開発期間が大幅に削減され,実験に集中出来るようになることを期待します.

CLDAQがめざすもの

めざすべきものを具体的に列挙

考えられる周辺の状況

扱わねばならないデバイス,ネットワーク環境や計算機資源,OS,言語仕様その他 そしてソフトウェア.

現実的なシステムフレームワーク

ありがちなサイトレベルでの実験環境とソフトウェアの関連

CLDAQの構成

ここまでの議論で必要な部品の抽出を短く

CLDAQのすべきこと

部品(クラスやツール)群と照らしあわせてすべき(できる)ことを抽出し列挙

CLDAQのしないこと

しないこと(出来ないこと)の最たるものを列挙

まとめ

ここまでを素人にでもわかるようにまとめあげる.きれいな絵もあったほうがよい


CLDAQ - a Class Library for Data AcQuisition (Version 1.11.0)
Go IWAI <goiwai@users.sourceforge.jp>