このタブではAcerola3Dファイルに含めるための複数のアクションを編集します.実のところこのアクションの編集がこのA3Editorのメインの機能になっています.
ここでの作業を始める前にAcerola3Dフォーマットのファイルの構成がどのようになっているか,Acerola3D のサンプルを表示して確認したり,Acerola3Dフォーマットのチュートリアルを参照して確認しておくことをお勧めします.
まず,Acerola3Dフォーマットのファイルには複数のアクションを含めることができ,このアクション自信の編集を画面左上の「アクション」という枠でかこってある部分で行います.
「新しいアクションを追加」ボタンについて,もうすこし詳しく説明します.「新しいアクションを追加」ボタンを押すと以下のようなダイアログボックスが表示されます.
ActionName:の欄に追加したいアクションの名前を指定して下さい(必須).同じ骨の形を持つキャラクタのアクションを複数編集する場合,以下で説明する設定で,同じような設定を繰り返し行う必要がありますがこの作業を省略するためにベースとなるアクションを指定して設定内容をコピーして新しいアクションを作成することができます.「ベースとなるアクション」のリストボックスから設定をコピーしたいアクションを選択して下さい.ベースとなるアクションが無い場合はデフォルトの「[none]」を選択しておいて下さい.「BVH」リストボックスではアクションのモーションキャプチャデータを選択します.もしベースとなるアクションを選択している場合には,ここで選択したBVHファイルとベースとなるアクションに互換性があるかどうか判定し,互換性が無い場合は新しいアクションの作成ができないようになっています.また,モーションの無い静物をアクションとして作成する場合にはデフォルトの「[none]」を選択しておいて下さい.
現在編集中のアクションのモーションに関する設定を行います.
「BVH File」リストボックスでは現在編集中のモーションキャプチャデータのファイルを変更します.モーションキャプチャデータのファイルを変更すると,そのアクションの他の設定項目が全てクリアされるので気をつけて下さい.モーションの無い静物を作成する場合は「[none]」を選択して下さい.
「ループ」チェックボックスでは,モーションを繰り返し再生するかどうかを指定します.チェックを入れるとループします.
「segno」と「dalsegno」はモーションをループさせる場合に,繰り返さない最初の部分と,アクション終了時だけ再生される最後の部分を指定する設定項目です.単位は秒で,選択されているモーションキャプチャデータの再生時間のどこで区切るかを指定します.楽譜のセーニョとダルセーニョと似た感じの設定だと考えると良いと思います.
効果音などのサウンドの設定をします.効果音を発生させたい場合は,「ファイル」リストボックスから効果音の入っているファイルを選択して下さい.
サウンドには「PointSound」「Background」「ConeSound」の三種類のタイプがあります.タイプリストボックスで選択して下さい.
「ループ」チェックボックスでサウンドの再生をループするかどうかを指定します.
「ゲイン」は再生するサウンドの大きさの設定です.1.0がデフォルトの大きさです.
「継続」チェックボックスはモーションの再生が終了した時でもサウンドの再生を継続させるかどうかの設定です.デフォルトはONですが,OFFにするとサウンドファイルの再生途中でもモーションが終了したらサウンドを打ち切ります.
また,サウンドの再生位置やConeSoundの場合のサウンドの向きの編集に関しては下記「編集モード」の「サウンド」の説明を参照して下さい.
サウンドのループに関しては少し注意点があります.モーションの設定でモーションキャプチャファイルを指定し,ループするように設定してある場合は,そちらのループ設定が優先されます.例えばモーションキャプチャデータの再生時間が2秒でサウンドの再生時間が3秒だった場合,サウンドの2秒以降の音声は再生されずにモーションと合うように0秒から2秒の間が繰替えし再生されることになります.
画面中央の3D表示部で実際の編集作業を行う時の編集モードを選択します.
「全部」「骨だけ」「形すべて」「一つの形」のモードの違いについて補足します.「全部」のモードでは骨格と全ての形が編集可能ですが,パーツが多い場合などは不要な物が選択されて編集されてしまう場合があります.「骨だけ」のモードは, VRMLの肉付けの表示をOFFにしてキャラクタ全体の位置や大きさなどを編集するのに適しています.「形すべて」のモードは骨を編集不可にし動かないようにして,パーツの全体的な配置などを調節する場合に適しています.「一つの形」は非常にたくさんのパーツがある場合などに適しており,BVHの骨格と下の対応付け設定項目で選択した骨に対応したVRMLだけを表示して細かな調整を行うことができます.
また,「メジャー」というチェックボックスがありますが,このチェックボックスにチェックを入れると座標が表示されます.位置や大きさを確認したい時に使用して下さい.
モーションの設定で選択したモーションキャプチャデータ中の骨と,それに対応付けて表示させたいVRMLの組合せを指定します.「bone:」リストボックスから骨の名前を選択して,それに対応するVRMLファイルを,その下の「???のvrml:」リストボックスで指定してやります.
骨の名前に「[none]」という物がありますが,これはモーションキャプチャデータと無関係に動かないVRMLファイルを設定したい場合に使用します.
画面の一番右下のところに「undo」と「redo」というボタンがありアンドゥ・リドゥの機能を提供します.ただし現在のところ,全ての編集操作には対応しておらず,以下の編集操作に対してのみアンドゥ・リドゥが可能です.
また,編集履歴は,アクションの切り替え,BVHファイルの変更タブの切り替えなどの操作でリセットされます.アンドゥ・リドゥ機能はキーボードショートカットでも呼び出すことができます(下記参照).
BVHファイルで指定されている骨格や,それぞれの骨に対応付けるパーツの位置・大きさ・回転を編集する部分です.まず,上部のボタンの説明です.
+
-
^
<
>
v
top,front,sideの視点で表示している時には,マウスで以下の操作が行えます.